各種損害賠償請求
損害賠償請求とは、民事上の救済手段の一つです。違法な行為によって損害を受けた場合、将来受けるはずだった利権を失った場合に、利用できる法律上の権利であり、具体的には損害の原因を作った者に対して、被った損害の埋め合わせとして金銭要求するというものです。
解決のポイント
- 事実関係の把握から不法行為が成立するか判断する
- 1.いつ、どこで(時間と場所の特定)
2.相手は何処の誰か(当事者の特定)
3.トラブルに発展した要因(原因の特定)
4.証拠・関係資料の収集と保全
5.経過の記録
まずトラブルに関連する事実関係をきちんと整理・把握した上で、不法行為が成立するか(損害賠償請求が認められるか)を判断することが大切です。
- 内容証明による請求
- 損害賠償請求の手続として、まず内容証明で相手に請求を行います。
内容証明は相手に対し心理的プレッシャーを与えることが出来る可能性があり、その効果で相手が支払ってくれる可能性もあります。
- 示談交渉による和解
- 本人または弁護士が相手と交渉を行い、示談で解決する方法です。
相手が示談に応じれば、後々のトラブルを避けるために確約した内容を公正証書(強制執行認諾条項付き公正証書)にして、万が一約束が守られなかった場合には強制的執行をできるようにしておきます。
- 民事調停・訴訟
- 相手と話合う別の方法として、裁判官、調停委員が間に入り最終的にはお互いの話合いで解決を図かります。当事者同士の話合いの結果、双方の合意が得られれば調停成立となります。
但し、相手に話合いの余地がない場合や相手が調停に応じる可能性がない場合は調停申立をしても意味がありませんので、この場合は損害賠償請求を裁判所に提起して裁判で争います。
現代社会においてはこれらさまざまな損害賠償請求があり、そのために示談交渉や調停、訴訟手続きなどが必要です。当事務所では、さまざまな損害賠償請求の事案に対して、適切な方法をご提案し解決のお手伝いを行いたいと考えています。
解決事例 〜 平哲也法律事務所 解決記録 〜
店舗の駐車場で来店客の飼い犬に子どもが手を噛まれて傷害を負った。
- 依頼内容:
- 店側に治療費、通院交通費、慰謝料などを含めた損害賠償を請求したい。
- 解決結果(方法):
- 示談が成立しなかったため、被害者より店側を提訴し、1審で和解成立。和解金支払いにより解決。
飲食店にて従業員が他の従業員を殴打した。
- 依頼内容:
- 殴打した従業員および仲裁に遅れた店舗側に治療費、通院交通費、慰謝料などを含めた損害賠償を請求したい。
- 解決結果(方法):
- 被害者より殴打した従業員および店側を提訴。弁護士立ち会いの下、示談成立。和解金の支払いを受け解決。